シミのできるメカニズム
シミやくすみの原因って何があるのでしょうか?
色素沈着いわゆるシミの原因としては、メラニンが関わっています。
くすみの原因となっているものは要因がたくさんあり、
血流の低下による血色の悪さ、
角層が分厚くなることによる透明感の低下、
タンパク質の変性 (糖化、カルボニル化を含む) による黄味の増加
が原因となっています。
それでは、今回はメラニンの関わるシミのできかたについてご紹介します。
まず、肌の構造。
https://blogs.yahoo.co.jp/shintarobmw0102/3944059.htmlから転載
肌の表面から、角層、表皮、基底膜、真皮と分かれています。
角層は約 0.2 mm, 真皮は約 2 mm と言われています。
皮膚ってとても薄いんです。
紫外線は肌の表面に降り注ぎ、表皮の細胞で炎症反応が起きます。
その炎症によって、表皮細胞から「メラニンを作れ!」という指令がメラノサイト (色素細胞) に与えられます。
すると、メラノサイトがシミの元になるメラニンを作るのを手助けするチロシナーゼという酵素が活性化します。
そして、メラノサイトがメラニンを作り出し、メラニンが表皮細胞に受け渡されて、表皮が黒くなるのが一般的なシミのできかたです。
肌が健康であれば、表皮の細胞はターンオーバーによって新しく生まれ変わるので、シミの元のメラニンを含んだ表皮細胞は取り除かれます。
しかし、老化や何らかの要因によってターンオーバーが上手くいかなかった場合、シミとなって肌に残り続けてしまいます。
また、メラニンが表皮の方だけでなく、真皮細胞 (線維芽細胞) に受け渡され、真皮にシミができてしまうことや、真皮細胞がメラニン産生因子を放出してシミの原因を作り出すこともあります。
実は真皮の方にシミができると厄介です。
表皮にはターンオーバーという機構がありますが、真皮の方は表皮ほどターンオーバーが活発ではなく、ずっと肌に残り続ける永遠のシミになってしまいます。
では、できてしまったシミはどうすればよいのか?
これについては次回、市販されている美白化粧品比較でお話ししようと思います。